スウェーデン語自習室

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食べられたカモは何匹?? 形容詞4

今回は形容詞の重要な用法についてご紹介します。

重要な用法というか、ちょっとややこしい使い方があるようなのです。

嘘です、個人的にちょっとじゃないと思います。めっちゃややこしいと思います。

 

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例文紹介

今日ご紹介する例文はこちら。

Vargen äter den svarta ankan.

(そのオオカミは、その黒いカモを食べる)

 

なんだか、自然の厳しさを感じさせる、独特な例文ですね。

 

それは置いといて、この例文、不思議な感じがするんです。(スピリチュアル的な意味では無く。)

 

一つずつ、名詞を確認していきましょう。

 

Vargen äter den svarta ankan.

Vargen:「en varg(オオカミ)」の単数・既知形です。

den:en名詞を「それ」と表すときに使用します。英語でいうところの「it」。

svarta:「svart(黒)」の複数形を修飾するときの形です。

ankan:「en anka(カモ)」の単数・既知形です。

 

まず、「den」。なんでこんなところにある??

「svarta」、後ろの「カモ」は単数形。なぜ複数形を修飾する時の形になっている??

「ankan」、「svarta」(上記のとおり、複数形を修飾する形)なのに、なぜ単数形???

 

おかしい。絶対にこの例文はおかしい!

「Duolingo」が間違えているのか!?無料アプリの弊害か??

kogurosweden.hatenablog.com

 

と、また疑ってかかってしまった私ですが・・・

 

もちろん、「Duolingo」は正しいんです!!

 

例文解説 いったい「黒いカモ」は何匹居るのか

「黒いカモ」は単数なのか、複数なのか。

訳を一緒に見てみましょう!

 

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英訳にご注目ください。

どうやら、「黒いカモ」は1匹のようです。

 

実は、形容詞付きの名詞を既知形にする時

 

den/det/de + 形容詞の複数形 + 名詞の単or複・既知形

 

となるルールだそうです。

もう、「そういう決まり」だそうです!

 

「その黒いカモ」は、つまり形容詞付きの名詞黒いカモ)の既知形(“その”)です。

 

この時の文章の作り方は

まず「den」をつける(カモがen名詞でここでは1匹なので)

形容詞「黒い」は複数形「svarta」にする(カモが何匹居ようと)

そして「カモ」は実際に1匹なので単数形、必ず既知形にする

ということ。

 

・・・ややこしすぎやしませんか??

初めてこの例文がアプリで出題されたときはびっくりしました。

全然、意味が分からない。

スウェーデン語学習経験者の主人に聞いて、ルールを教えてもらって、正直それでも腑に落ちないところがあります!!!

なぜ、形容詞が複数形で固定なんだ!?そこは、後ろに続く名詞が単数か複数か、に合わせればいいじゃないか!!

 

と、文句を言っても仕方ないのですが・・・

 

もう一つ、例文を見てみましょう

こちらの例文、正確な訳(名詞が複数なのか単数なのか)はわかりますでしょうか?

Jag tycker inte om de bruna äpplena.

 

形容詞部分に注目する前に、否定形の復習です。

「好き」は「tycker om」ですが、これを否定する場合、「inte」の場所は「tycker inte om」です!

うっかり「tycker om inte」としないように・・・(私は間違えました!)

 

さて、「de bruna äpplena」を見ていきましょう。

 

まず「den」でもなく「det」でもなく、「de」ですね。

この時点で「リンゴ」が複数個あることが分かります。

そして形容詞は「bruna」、これは「brun」が複数形を修飾するときの形です。

「リンゴ」は「ett äpple」が、複数・既知形の「äpplena」になっていますね。

気を付けるのは、たとえリンゴが単数・既知形であったとしても、「bruna」は変わらず複数形であること、です。

 

というわけで、この例文の訳は、

Jag tycker inte om de bruna äpplena.

私はその複数の茶色のリンゴが嫌い

I do not like the brown apples.

となります!

 

最後にもう一つだけ!

逆パターンを考えてみましょう。日本/英語→スウェーデン語です。

 

その黒い靴は私のものです。

The black shoes are mine.

 

 

「靴」は2つで1足。1足というときも複数形です。

なので最初に来るのは「den」ではなく、「de」です。

そして「黒い」ですが、もちろん複数形で「svarta」ここは絶対に複数形。

「靴」は既知形なので「skorna」になります。

最後に、「私のもの」も複数形の形、minaにして、

 

De svarta skorna är mina.

 

完成です!   長い!!道のりが、長い!!!!

 

まとめ

今日のまとめはこれ!

これだけです!!

den/det/de + 形容詞の複数形 + 名詞の単or複・既知形

 

毎度のことながら説明が長くなってしまいましたが、もうこの決まったカタチを覚えるしかない。

何度も言っておりますが、「Duolingo」には解説が一切無い超スパルタ教育です。

そんな中で、さまざまな例文がランダムに出題されるので、次にこの用法に出会ったとき(特に英語→瑞語のとき)、きちんと作文できるかめちゃくちゃ不安です!!

 

次回も引き続き形容詞。これは慣れるまで時間がかかりそう!

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