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ヘビーな例文紹介 再帰所有代名詞

こんにちは!

前回再帰所有代名詞の重要事項をご説明しましたので、今回は例文を見ながら確認していきたいと思うのですが、なかなかヘビーな例文が多くて面白いんですよ。

 

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前回、3月の自分が再帰代名詞のルールをきちんと理解していなくて、その修正をさせていただきました。申し訳ございません。

 

再帰所有代名詞のルール

 

もう、間違えない!

 

新しい再帰所有代名詞のルールはこれだ!

  1. 主語と同一人物である所有格が目的語にある場合に使用する。

 

シンプルに1個だ!!!

 

1個に凝縮されたルールをおさらいしますね。

Per besöker sin mamma ofta.

ペルは頻繁に彼の母を訪ねます。

 

まずは目的語「彼の母」の「彼」が、絶対に主語「Per」君と同一人物であることが必須条件!

もしこれが「Per」君のお母さんではなく、他の誰か(男性)のお母さんだった場合、「hans」が正しいため、再帰所有代名詞は使えません。

 

また、再帰所有代名詞は目的語に来る所有格にしか来ないため、

Per besöker sin mamma. Hans mamma bor i ○○.

ペルは頻繁に彼の母を訪ねます。彼の母は○○に住んでいます。

 

2文目の主語である「彼の母」は「Hans mamma」であり、「Sin mamma」とはなりません。

 

 

もう間違えない!(2回目)

 

例文

 

難しい話はいいんだよ!例文だ!例文をよこせ!!

 

その男、誰?

最初の例文はこちら。

 

  1. Hon går med sin man. (彼女は自分の夫と歩いています。)
  2. Hon går med hennes man. (彼女は彼女の旦那さんと歩いています。)

 

1.のsin man」「自分の夫」、主語の「Hon」と「sin」は同一人物です。

2.のhennes man」は「彼女の旦那さん」。主語の「Hon」とは"別の女性"の旦那さんを表しています。

 

つまりどういうことかと言うと、

「昨日あそこの奥さん、旦那さんじゃない人と腕組んで歩いてたの、わたし見っちゃった」ってことです。

 腕を組んでいたかどうかは知りませんが、スキャンダラスな香りがします。

 

母になる

続いては一連の物語から抜粋してご紹介します。

再帰所有代名詞だけでなく様々な人称代名詞がもりもり出てくるので、注意して進みましょう。

 

ある一組の夫婦がいました。奥さんのお腹には待望の第一子が宿っています。

 

Gabriel och Gabriella är glada. De väntar sitt första barn.

(ガブリエルとガブリエラは喜んでいます。彼らは一人目の子供を待っているところです。)

 

早速「sitt」が登場しましたね。

「彼らの子供」、「彼ら」とは主語であるGabrielとGabriellaなので「deras」ではなく「sitt」でいいですね。

「barn」はett名詞、「一人目の子供」なので単数形と言うわけで「sin」や「sina」ではなく「sitt」です。

 

 

ガブリエラは母親に、自分がお腹にいた時の様子を尋ねます。

 

Gabriella sitter och pratar med sin mamma i telefon.

(ガブリエラは座って自身の母親と電話で話します。)

 

Gabriella自身の母なので「hennes mamma」ではなく「sin mamma」。

 

Hon frågar henne:

(彼女は母に尋ねます)

 - Hur var det när du väntade mig mamma?

 (ママ、私を待っているとき、どんな感じだった?) 

 - Det var det bästa som hade hänt mig, svarar hon.

 (私に起きた一番素敵な出来事だったわ、と彼女は答えます。)

 

会話文の書き方は - を使ってこんな感じになります。

で、わからないのはセリフが終わって「~と言いました」の部分が "," でさりげなく続いている点。

 

いや、普通にわかりにくくない?

 

 

そして衝撃の真実↓↓

 

 - Pappa då? Han har aldrig bott med oss, och han vet inte hur du är. Ville han inte ha mig? frågar Gabriella.

 (パパは?彼は私たちと住んだことないし、ママがどんな感じかも知らないわ。彼は私が要らなかったかな?ガブリエラは尋ねます。)

 - Jo! Han ville ha dig. 

 (いいえ!彼はあなたが欲しかったのよ。)

 

あ、パパは今はいないみたい。

でも子供を望んでいなかったわけではないそう。ガブリエラ、元気出して。

 

 

お母さんのセリフの続き↓

 

Men han tyckte inte att han var redo. Din pappa kunde inte ta sitt ansvar, och därför lämnade han oss.

(でも彼は準備ができていると思わなかったの。あなたのパパは責任を取ることができず、私たちのもとを去ったのよ。)

 

ちょっ、パパ!!!

逃げちゃってるじゃん!!パパ!!

 

いや、きっと事情があったんだろうよ?

でもさ!

 

例文でこんなに悲しくせんでもよくない??

 

 

Men du ska inte tänka på det nu. Vi måste koncentrera oss på ditt barn och din man, säger mamma.

(でもあなたは今考えなくていいわ。あなたの子供とあなたの旦那さんのことに集中しないと、と母は言います。)

 

夫のガブリエルはベビーベッドを買ったり、子供部屋をデコレーションしたり、第一子の誕生を楽しみにしてくれているそう。

 

 

 - Ja, du har rätt. Jag måste gå nu. Ta hand om dig mamma.

 (ええ、その通りね。もう行かなくちゃ。元気でね、ママ。)

 - Tack detsamma!

 (ありがとう、あなたも!)

 

最後、「Ta hand om dig」と「Tack detsamma!」はセットですね。

 

いやー・・・

単に人称代名詞の練習をするのが目的なら、もっと当たり障りのない文章でいいと思うんですが。

妙に心をざわつかせにくる。

故に、読み進めちゃう、っていう。

 

 

・・・それが狙いか!!

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