形容詞活用の8つのパターン 形容詞2 前編
前回、挫折しかけた形容詞の活用ですが、ここで挫けるわけにはいきませんので頑張って整理していきます。
パターンは8つ、と多いように思いますが、活用の方法は意外とシンプルでした。
大丈夫です、大丈夫ですよ!(自分に言い聞かせるのって大事ですよね)
前回、大阪大学が無料公開している学習コンテンツにて、形容詞の活用がまとめられているページをご紹介させていただきましたが、これを今一度私なりにかみ砕いてまとめることが(自分で自分に課した)宿題でした。
各ルールを詳しく見ていくことに加え、過去の記事で学習した色の単語がどのパターンにあてはまるのか、調べてきましたのでご紹介しようと思います。
長くなるので2回に分けて、前編の今回はパターン1~3と、これらを理解するために必要な強勢と母音について、説明しようと思います。
後編でパターン4~8と、「色」の単語がどのパターンになるのか、改めて見ていきたいと思います。
「色」の単語を学習した時の記事はこちら↓ 「割といける」とか言った自分を殴りたい
ルール一覧
その0. というのが、基本ルールです。en名詞の時はそのまま、ett名詞の時は「t」をつける、複数形の時は「a」をつける、といういたってシンプルな活用です。
そして、この基本ルールから外れるパターンが8つ存在します。
主にどこがルールから外れているのか、が赤字になっています。
詳しく、順番に見ていきます!
その1. 強勢のない –el/-en/-er で終わる
強勢とは、単語のどの部分を強く読むか。ほぼ、アクセントと同じ意味と思われます。
つまり、その単語の正しい発音を知っている必要があるということですね。
発音をないがしろにしてきた私は詰んだのでは?????
いえいえ、今覚えれば良いだけの話しですよ。
パターン1はこの強勢がない、そして「el」、「en」、「er」で終わっている場合です。
スウェーデン語本来の単語は原則として第1音節が強く発音されます.強勢 が第1音節にない場合は,その語は借用語です.しかし,強勢が第1音節にあ るからといって,すべての語がスウェーデン語の本来語とは限りません.
スウェーデン語初級eラーニング 発音編 C. 強勢と語アクセント(prosodi)より引用
http://el.minoh.osaka-u.ac.jp/wl/sv/index.html?page=hatsuon_kyousei
強勢がないということは、どこも強く読むところがない、ということのようです。
これはぜひ、eラーニングのサイトか、何かの読み上げアプリで音声を聞いてほしいと思います!
「enkel」、「mogen」、「vacher」と3つ例が上がっていますが、それぞれ「el」、「en」、「er」で終わっていますね。
この時、何が基本ルールと異なるかというと、
複数形の時、「el」、「en」、「er」が取れて、それぞれ「la」、「na」、「ra」が付きます!
一瞬面倒に見えますが、「e」がとれて一番最後に「a」が付く、と考えるともっとシンプルになるかもしれません。
変化の仕方は意外とシンプル!
その2. 長母音で終わる / その3. 長母音+d で終わる
その前に、母音について
長母音とは、長い母音です←
そもそも母音というと「a,i,u,e,o」ですが、スウェーデン語にはウムラウトというやつが存在します。
「ö, ä, å」ですね。顔文字じゃないですよ?
これらを踏まえて、スウェーデン語の母音というのは
「a, i, u, e, o, ö, ä, å, y 」です。なぜか一つ増えましたね(笑)
では、長母音とは。
・ その母音の後に子音がゼロもしくは1個のみ続く場合は長母音:V(+C)
・ その母音の後に子音が2個以上続く場合は短母音:V+CC(C)
こちらもスウェーデン語初級eラーニングから教えていただきました。
つまり、9つある母音のうち、どれが長母音か、ではなく、
母音の後ろに子音が何個きているか、で長母音か短母音かが決まるわけです。
本題!
まずパターン2を見てみましょう。「blå」、「青い」ですね。
母音「å」の後には何もありません。つまり、この「å」は長母音というわけです。
パターン2は単語が長母音で終わっていること。バッチリ当てはまりますね。
続いてパターン3。
「röd」、「赤い」ですが、こちらは母音「ö」の後に「d」が付いています。
母音の後に子音が1個だけ、つまりこの「ö」も長母音です。
パターン3は単語が長母音+dで終わっていること。これもバッチリ当てはまりますね。
この二つのパターンの場合、何が基本ルールと異なるか、というと
ett名詞の時、(パターン3は「d」がとれて)「t」が2つ付きます!
こちらも、変化の仕方はシンプルです。
今回のまとめ
今日はここまでです。
パターンの見分け方は、強勢やら母音やら、考えることが多いですが、変化の仕方自体はシンプルです。
パターンを覚えてしまって、新しい形容詞に出会う度にどのパターンに当てはまるかを考えて、ルールに沿って活用するか、
もしくは、使用頻度の高い形容詞は、何度も聞いて、声に出して、書いて、活用を丸暗記してしまうか、
どちらがいいのか今はまだわかりませんが、とりあえずできるだけ多くの例文に触れて、慣れていきたいと思います。